【観測日記#6】人の話を奪う人は、なぜ毎回「私もそれ!」になるのか――共感のつもりで主役を奪っていく人の観測記録

観測日記

👁‍🗨 今日の観測対象
タイプ:話題横取り型・共感風自分語り人間

観察者A
観察者A

今日は“悪気ゼロなのに会話を破壊する人”を観測します。

傍観者B
傍観者B

来たな。“それ私も!”で全試合主役を奪う人。


💬 観測現場

雑談スペース/3人以上の会話環境

話題は軽め。
仕事の愚痴、最近あった小さなトラブル、体調の話など。

被観測者は、空気を和ませるタイプで、
自覚的には「聞き上手」「共感派」だと思っている。


🧨 観測された決定的瞬間

同僚Cが話し始める。

C「この前ちょっと体調崩してさ……」

被観測者、間髪入れずに入る。

被観測者「え!私もそれあった!去年ほんと大変でさ〜」

観察者A
観察者A

Cの話、まだ2秒しか経ってません。

傍観者B
傍観者B

しかも“私の方が大変”構文に自然移行してる。


🔁 会話ログ(観測用抜粋)

  • C:自分の体験を話そうとする
  • 被観測者:即座に「私も!」で割り込み
  • 話題が被観測者の過去体験にすり替わる
  • C:相づち役に回る
  • 会話終了後、Cは話し足りなさそうに沈黙
観察者A
観察者A

共感のつもりで、主語が全部“私”に変わっています。

傍観者B
傍観者B

しかも本人は“いい会話した”顔してるのが怖い。


🧠 観察ポイント①

被観測者は「勝ちたい」わけではない

このタイプの特徴は、

  • マウントの自覚がない
  • 相手を下げたい意図もない
  • 会話の主導権を取った感覚すらない

ただひとつ確実なのは、

👉 相手の話を聞く前に、自分の安心を取りに行っている


🧊 観察ポイント②

「共感」ではなく「自己安定反応」

被観測者は、相手の話を

  • 理解しよう
  • 感情に寄り添おう

としているのではなく、

  • 自分の中の似た記憶を再生
  • 「私も同じ」を確認
  • 不安を下げる

という自己処理をしている。

観察者A
観察者A

これは会話というより、“感情のセルフメンテナンス”です。

傍観者B
傍観者B

他人を使った深呼吸みたいなもんか。


🧩 今日の観測メモ(行動 → 心理)

観測行動背後の心理
話を遮って「私も!」共感不安・孤立不安
自分の体験を長く語る安心感の確保
相手の話に戻らない心理的余裕の欠如
悪気がない防衛反応が自動化
観察者A
観察者A

“話を奪う”は攻撃ではなく、防衛。

傍観者B
傍観者B

つまり、心が疲れてるサインか。


🪞 まとめ|観測結果

  • 話を奪う人は、共感したいのではない
  • 安心したいだけ
  • 相手を無視している自覚はほぼゼロ
  • 会話の被害者は「話し足りなさ」を抱えて帰る
観察者A
観察者A

会話が成立しないのは、性格の問題ではありません。

傍観者B
傍観者B

処理能力が限界な脳が、先に自分を守っただけ。


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