【観測日記#6】「それ、共感できないの?」が空気を凍らせた夜|共感を強要する人が生まれる瞬間

観測日記

🔭 今日の観測対象

  • C:共感を求める発信者
  • A(観察者):空気の変化を拾う役
  • B(傍観者):読者の本音代弁係
  • 舞台:仕事関係のLINEグループ

💬 今日の観測現場:「それ、共感できないの?」

Cのメッセージは、最初はよくある愚痴だった。

「今日ほんと最悪だったんだけど…」

数人が
「大変だね」
「それはキツい」
と返す。

空気は穏やかだった。

だが、ある返信がきっかけで流れが止まる。

「私はそこまで気にならないかも」

――その瞬間。

「え、普通そこは共感しない?」
「冷たくない?」

グループの空気が一気に固まった。


観察者A
観察者A

“意見の違い”が、“感情の裏切り”に変換された瞬間ですね

傍観者B
傍観者B

共感しなかっただけで、人格テスト始まるの怖すぎ

🧊 なぜ場が凍ったのか?

ここで起きたのは議論ではない。

“共感の義務化” だ。

  • 同じ感情で感じること
  • 同じ温度で反応すること
  • 違いを見せないこと

それが暗黙のルールになった瞬間、
LINEは「安全な場」から「感情監視空間」に変わる。


🧠 Aの分析:共感を求める人の内側

Cは怒っていたのではない。

不安だった。

  • 分かってもらえない=孤立する恐怖
  • 共感されない=自分が否定された感覚

だから確認する。

「私の感情、合ってるよね?」


傍観者B
傍観者B

共感って、本来“もらえたら嬉しいもの”なのにね

観察者A
観察者A

“ないと壊れる酸素”になると、圧に変わります


🧩 今日の観測メモ(心理まとめ)

観測項目心理構造
共感を強要する行動存在不安の外部確認
共感できない人への攻撃拒絶への過敏反応
場の沈黙巻き込まれ回避
空気の硬直感情の同一化要求

🪞 まとめ:共感は“絆”にも“支配”にもなる

共感は本来、自由意志のもの。

それが
「感じ方を揃えろ」
に変わったとき、関係は一気に苦しくなる。

観測することで、距離は取れる。

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