🔭 今日の観測対象
- C:共感を求める発信者
- A(観察者):空気の変化を拾う役
- B(傍観者):読者の本音代弁係
- 舞台:仕事関係のLINEグループ
💬 今日の観測現場:「それ、共感できないの?」
Cのメッセージは、最初はよくある愚痴だった。
「今日ほんと最悪だったんだけど…」
数人が
「大変だね」
「それはキツい」
と返す。
空気は穏やかだった。
だが、ある返信がきっかけで流れが止まる。
「私はそこまで気にならないかも」
――その瞬間。
「え、普通そこは共感しない?」
「冷たくない?」
グループの空気が一気に固まった。

観察者A
“意見の違い”が、“感情の裏切り”に変換された瞬間ですね

傍観者B
共感しなかっただけで、人格テスト始まるの怖すぎ
🧊 なぜ場が凍ったのか?
ここで起きたのは議論ではない。
“共感の義務化” だ。
- 同じ感情で感じること
- 同じ温度で反応すること
- 違いを見せないこと
それが暗黙のルールになった瞬間、
LINEは「安全な場」から「感情監視空間」に変わる。
🧠 Aの分析:共感を求める人の内側
Cは怒っていたのではない。
不安だった。
- 分かってもらえない=孤立する恐怖
- 共感されない=自分が否定された感覚
だから確認する。
「私の感情、合ってるよね?」

傍観者B
共感って、本来“もらえたら嬉しいもの”なのにね

観察者A
“ないと壊れる酸素”になると、圧に変わります
🧩 今日の観測メモ(心理まとめ)
| 観測項目 | 心理構造 |
|---|---|
| 共感を強要する行動 | 存在不安の外部確認 |
| 共感できない人への攻撃 | 拒絶への過敏反応 |
| 場の沈黙 | 巻き込まれ回避 |
| 空気の硬直 | 感情の同一化要求 |
🪞 まとめ:共感は“絆”にも“支配”にもなる
共感は本来、自由意志のもの。
それが
「感じ方を揃えろ」
に変わったとき、関係は一気に苦しくなる。
観測することで、距離は取れる。
